「スローイノベーション」とは何なのか?VOL.3

スローイノベーション」とは何なのか?VOL.1

スローイノベーション」とは何なのか?VOL.2

 

Slow Innovation株式会社CEO野村恭彦さん× 自己組織Dev. 田原真人

田原:なるほど。
最後に、スローイノベーションの組織について伺いたいんですが、外部に30人いて、そこの30人のプロセスを作るということをやりつつ、 野村さんの会社組織もあるじゃないですか。
野村さんはその自社の組織経営やチームビルディングについてはどんな捉え方をされていますか。

野村:そうですね。
そこはすごくこだわっているっていうか探求してるところです。
まず決めたのは僕らが本当にやりたいことだけをやって健全に仕事を続けられるようにすること。
「30人をつくる」を「市民協働イノベーションエコシステム」と呼んでるんですが、このイノべーションエコシステムを作っていくという各地域の活動が、各地域の中で経済的に均衡がとれているということを目指したいなって思ってるんです。
東北の担当がいたら東北の中でその人が必要なお金がこの東北の活動でまかなわれている。
渋谷なら渋谷、名古屋なら名古屋、京都なら京都という風にそれぞれ京都だけじゃダメだったらちょっと大阪もやって、とにかく関西で均衡を保つという風にそれぞれ均衡を保つようにしようと。
そうするためにはその地域で無理に稼ぐという風になると本末転倒なので、その地域の人たちが、兼業副業をしてもいいから均衡が保つように応援していこう。
まずそういう風にしたわけです。
目標はこの市民協働イノベーションエコシステムが広がっていくと、これを使って今度イノベーションを起こしやすくなるので、ここにアジェンダを立てて行こうと思ってるんですね。
アジェンダは地域を越えて、例えばスローモビリティをつくっていこうと今までの車を手放して新しいモビリティをつくっていこうとなると、いろんな地域でそういう実験ができる状態をつくって、今度は意欲のある自動車を作れる会社と一緒にモビリティサービスを作っていくみたいなことになっていく。
こちらの方は今度はシンクタンク的な機能になってきて、シンクタンク的な機能は今度はそれぞれの得意な人間で一緒にパートナーとしてやっていこうと思ってます。
ですので、人を最初に採用して、このメンバーが食べていくためにはいくら必要だという発想ではなくて、それぞれこういうことが必要で、こういうことをやるためには誰と組まなければいけない。
今売り上はいくらだから何パーセントぐらいで働いてもらおう。
そういうデザインをしていこうとしています。
本来、人一人のいろいろな事情があるので、毎回擦り合わせながらなんですが、僕としては、その人その人らしい人生を、うちの会社の仕事をある程度やることよってすごく活発になればフルタイムでやってもらいたいんですけど、フルタイムありきではなく、適切に関わっていくという形がうまくいくといいなと思っています。

田原:なるほどありがとうございます。
最後に今日話してみていい残したことや最後に言っておきたいことがあればぜひお願いします。

野村:スローイノベーションが僕自身の会社そのものも変えていくしコンサルティングのこの中身を変えていくんですけど、それ以上に自分自身の生き方を変えていくことかなと思っています。
今までどちらかというと企業のバジェット を見つけて、そのバジェットを一緒に使って変化を起こすというコンサルティング型の仕事をしてきたんですけれども、今は面白いことを見つけて、何を面白いかって思うかどうかを人と共感して、後からビジネスを成り立たせていくという順番で進めようと思っているので出来るだけいろんなものに首を突っ込んで、自分のリソースの有る限りにおいては本当にいろんな事をやっていきたいなと思っています。
なので今までだったらライバルになってしまったかもしれないところともどんどん組みたいし、今までだったらこの会社とこの会社って競合だね、みたいな人たちとも一緒にやりたいと思いますし、あんまり壁を持たずにやることをやっていきたいと思うんで、ぜひ多くの人とつながっていきたいと思います。
だから、田原さんのようなコネクターの人と一緒になっていろんなことやっていきたいなって思ってます。
ちなみに今度つなげる30人のムーブメントを一気に広げようというする一つの試みとして繋げる30人の本を作ってその本をクラウドファンディングで、仲間を増やしていきながら この本を媒介にして何冊か買ってもらったところにつなげる30人が立ち上がるようなサポートをしていくって言うそんな事もやっていこうと思っているんで、ぜひ日本国内に限らず、そうそうニュージーランドでも来年の9月に30人始める事になったので、いろんな人といろんな形でますます繋がっていけたらいいなと思ってます。
ありがとうございます。

田原:ありがとうございます。
スローイノベーションが始まる前の夏にパネルディスカッションでお会いした時の悩んでる雰囲気と、今のエネルギーが溢れ出ている雰囲気と、すごく違うなと感じました。
本当に今日は興味深いお話でした。
どうもありがとうございました。

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