コミュニティのアイデンティティ開発事例vol.1
井尾佐和子さん × 自己組織Dev. 田原真人
2021年4月21日更新
- 田原
- アトリアの井尾さわこさんにお話を伺いたいと思いますよろしくお願いします
今日はデジタルファシリテーションの文脈で、井尾さんのやっている活動であるアトリアコミュニティ(YoubeYou株式会社)のCIの話を伺いたいと思います
CI とは何の略ですか?
- 井尾
- 私たちはコミュニティアイデンティティの略として使っています。
もともとコーポレートアイデンティティをデザインの延長としてコーポレートアイデンティティを学んでいたので、そのやり方、在り方をコミュニティに応用できると思って、コミュニティアイデンティティと言い始めました。
- 田原
- 一般的には、コーポレートアイデンティティという言葉があって、対話のプロセスとかデザインとかを組み合わせて 作っているんですけれども ubu はコミュニティ型なので C をコミュニティで置き換えてコミュニティアイデンティティも対話型のプロセスとかデザインとかグラフィックとかトータルに考えていって最後はみんなで作り上げていってコミュニティの時空を作っていくということで合ってますか?
- 井尾
- はい。コミュニティの中の共通の哲学フィロソフィーであったり根っこのパーパスと言われるような部分であったりを言語化して可視化する開発プロセスになると思います
- 田原
- コロナの状況で昔なら合宿して4泊5日で作るといったプロセスだったと思いますが合宿が出来なくなって対面で集まる時も密を避けてという状況の中でどうやってコミュニティアイデンティティを作っていくのかは現代的な課題だなあと思います
井尾さんのところではどうやって進めたのかという全体像を伺いたいです
- 井尾
- その開発の前にこの組織どうするのという期間がありました。
本来ならサービス提供側と受け取る側という構造があるのが一般的だと思うのですけれども、我々は分断とか隔たりを超えていくというチャレンジを2年間ぐらいで日常の活動をしながら関係性を構築してきたという期間があったんです。
サービスを受け取る側っていうことじゃなくて組織を一緒につくっていくという在り方に援用してくださったメンバーがいて、そのメンバーのことをファウンダークルーと呼ぶようになったのです。お金という資源だけじゃなくて役割を持ってくれる、そういうメンバーをコアに育んできました
このメンバーであれば対話的にみんなで想いを持ち寄ってそれを言語化してひとつの理念バリューミッションビジョンを、ファウンダークルーで一緒に開発していけるという流れになったんです
開発を始めたのは去年の春頃ですコロナの自粛モードが始まった頃でした。前段として関係性を構築していくという期間も含まれるんですけどね。